FAXのインク代は本当に高い?【コスト徹底比較】インクジェット vs レーザー vs 大容量インク、一番お得なのはどれ?

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FAXのインク代・コスト比較をテーマにしたコンセプト画像。標準インク・大容量インクボトル・レーザートナーの隣にそれぞれ豚の貯金箱が置かれ、大容量インクとレーザーの貯金箱にだけ多くの硬貨が入っている。これにより、印刷方式によってコスト削減効果が大きく違うことを表現している。 FAX

「複合機本体は、キャンペーンで2万円もしなかった。ラッキーだと思ったのに…」 「気づいたら、毎月のようにインクを買い足している。これって、本体価格より高くついてない?」

FAXやプリンターの購入で、こんな「後悔」をした経験はありませんか?

家電量販店の華やかなポップに惹かれて本体を安く手に入れたものの、後からじわじわと家計や経費を圧迫してくる消耗品代。 これは、FAX・プリンター選びにおける、最もありがちで、そして最も深刻な失敗パターンの一つです。

賢い選択とは、目先の「本体価格」だけで判断することではありません。 購入してから数年間にわたって支払い続けるインク代やトナー代、つまり「未来のコスト」まで含めた「トータルコスト」で考えることです。

私自身、最初に頭を悩ませたのが、まさにこの「見えないコスト」でした。どの複合機が本当に自分の事業にとって利益をもたらすのか、各社のカタログを取り寄せ、電卓を叩きながら徹底的に比較検討した経験があります。

その経験から、この記事の目的は、あなたが同じ後悔をしないように、データに基づいた「不都合な真実」と「賢い選択肢」を、包み隠さずお伝えすることです。

  • 「インクジェット」「大容量インク」「レーザー」のコスト構造の決定的な違い
  • あなたの月間印刷枚数から導き出す、最もお得なFAXタイプ
  • 今日から実践できる、ランニングコストを劇的に下げるプロの節約術

これらを、誰にでも分かるように、具体的な数字とシミュレーションを交えて徹底的に解説していきます。 この記事を最後まで読めば、あなたはもう価格のトリックに惑わされることはありません。 自信を持って、あなたの使い方に最もふさわしい、本当の意味で「コストパフォーマンスの高い一台」を選び抜くことができるようになるはずです。


FAXのランニングコスト結論|あなたの使い方に最適なのはコレ

忙しいあなたのために、まず結論からお伝えします。 判断の基準は、あなたが「月に何枚くらい印刷するか」。ただそれだけです。

ご自身の使い方と照らし合わせてみてください。


  • 月に50枚も印刷しない【ライトユーザー】なら…
    • 結論:「標準インクジェット」または「シンプルなインクフィルム式」
    • 理由: 印刷枚数が少ないため、1枚あたりのコスト差よりも、本体価格の安さがトータルコストに大きく影響します。高い初期投資を払って元を取る前に、本体の寿命が来てしまう可能性も。まずは導入コストを抑えるのが最も賢明な判断です。
  • 月に100枚~300枚程度印刷する【ミドルユーザー】なら…
    • 結論:「大容量インクモデル」
    • 理由: この層が最もコストメリットを実感できるのが、大容量インクモデルです。標準インクジェットよりは本体が高いものの、レーザーほどではありません。そして、劇的に安いランニングコストのおかげで、1年〜2年というスパンで見た時に、他のどのタイプよりもトータルコストが安くなります。
  • 月に500枚以上印刷する【ヘビーユーザー】なら…
    • 結論:「モノクロレーザーモデル」または「大容量インクモデル」
    • 理由: ここまでくると、1枚あたりのコスト差が圧倒的なインパクトを持ちます。モノクロ印刷が中心で、とにかく速度を求めるなら「レーザー」一択。カラー印刷も必要なら「大容量インク」が最適解となります。標準インクジェットを選ぶと、年間で数万円単位の損失になりかねません。

「自分の場合は、大容量インクがお得なのか…」 「なぜ、印刷枚数でこんなに結論が変わるの?」

その根拠となる「コストのカラクリ」を、これから一つずつ丁寧に解き明かしていきます。


【FAXのコスト構造】インクジェットとレーザー、インク代は何が違う?

なぜ、印刷方式によってランニングコストに大きな差が生まれるのでしょうか。 それは、それぞれの「インク(またはトナー)を紙に定着させる仕組み」が、根本的に異なるからです。 それぞれの長所と短所を、コスト面に絞って見ていきましょう。

① 標準インクジェット方式|「本体の安さ」が魅力だが…

家庭用FAX・プリンターで最も普及しているタイプです。

  • 仕組み: 液体のインクを、髪の毛よりも細い無数のノズルから、紙に直接吹き付けて文字や画像を形成します。高画質な写真印刷ができるのも、この微細なインク粒のおかげです。
  • コスト面の長所:
    • 圧倒的な初期投資の安さ。 本体構造が比較的シンプルなため、1万円台から購入できるモデルも多く、導入のハードルが非常に低いのが最大のメリットです。
  • コスト面の短所:
    • 1枚あたりの印刷コストが割高。 インクカートリッジ自体が小さく、容量に対する価格が高めに設定されています。
    • ヘッドクリーニングによるインク消費。 これが意外な落とし穴です。インクジェットプリンターは、ノズルのインク乾燥による目詰まりを防ぐため、定期的に少量のインクを噴射してクリーニングを行います。つまり、印刷していなくても、電源が入っているだけでインクを消費しているのです。久しぶりに使おうとしたらインクが減っていた、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

② 大容量インク方式|現代のコストパフォーマンスの主役

近年、急速に普及してきた新しい標準です。「エコタンク」(エプソン)、「ファーストタンク」(ブラザー)、「ギガタンク」(キヤノン)といった名称で知られています。

  • 仕組み: 印刷の仕組み自体は、通常のインクジェットと同じです。決定的な違いは、インクの供給方法。小さなカートリッジではなく、本体に備え付けられた大容量のタンクに、ボトルから直接インクを補充します。
  • コスト面の長所:
    • 劇的に安い、1枚あたりの印刷コスト。 メーカーやモデルにもよりますが、標準インクジェットの1/10以下という、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。これは、カートリッジという「容器代」や複雑なICチップのコストが削減されるためです。
    • インク交換の手間が激減。 一度の補充で数千枚印刷できるため、「大事な時にインク切れ」というストレスから解放されます。
  • コスト面の短所:
    • 本体価格が高い。 標準インクジェット機に比べると、1.5倍〜2倍程度の価格になります。この初期投資を、ランニングコストでいつ回収できるかが選択のポイントになります。

③ レーザー方式|大量印刷と速度の王者

主にオフィスで活躍する、ビジネスのプロフェッショナルです。

  • 仕組み: インクではなく、「トナー」と呼ばれる非常に細かい粉末を使います。静電気の力で紙にトナーを付着させ、最後に熱と圧力で一気に定着させます。コピー機とほぼ同じ原理です。
  • コスト面の長所:
    • 1枚あたりの印刷コストが非常に安い。 大容量インクには一歩譲る場合もありますが、それでも標準インクジェットとは比較にならない安さです。
    • 印刷スピードが圧倒的に速い。 1分間に30枚以上印刷できるモデルも珍しくなく、大量の書類を扱う際の生産性が劇的に向上します。
    • 消耗品交換の頻度が低い。 1本のトナーカートリッジで数千枚印刷できるため、管理の手間が少ないです。
  • コスト面の短所:
    • 本体価格が最も高価。 複雑な機構を持つため、初期投資は大きくなります。
    • トナーカートリッジ1本の価格が高い。 1本1万円近くすることもありますが、その分印刷可能枚数が多いので、1枚あたりのコストは安くなります。
    • 基本的にモノクロ印刷。 カラーレーザーもありますが、本体価格・消耗品代ともに非常に高価なため、SOHOや個人事業主の選択肢としては現実的ではありません。

FAXの年間コストを徹底比較|インク代・本体価格シミュレーション

さて、ここからが本題です。 言葉の説明だけではピンと来ないコストの違いを、具体的な数字で明らかにしていきましょう。

「本体価格」と「1年間の消耗品代」を合計した「1年後にかかるトータルコスト」を、あなたの使い方に合わせて2つのシナリオでシミュレーションします。


▼シミュレーションの前提条件

このシミュレーションは、以下の仮定に基づいて計算します。 これは、2025年7月現在の市場価格や製品スペックを基にした、一般的な目安です。

項目標準インクジェット大容量インクモノクロレーザー
本体価格の目安20,000円40,000円50,000円
1枚あたりコスト目安10.0円1.0円3.0円

ケース1:月間50枚印刷する「ライトユーザー」の場合

  • 主な利用者: 一般家庭、FAXの利用頻度が低い個人事業主など
  • 年間印刷枚数: 50枚 × 12ヶ月 = 600枚

【年間トータルコスト比較表(ライトユーザー)】

方式本体価格(A)年間消耗品代(B)1年後の合計コスト (A+B)
標準インクジェット20,000円6,000円26,000円
大容量インク40,000円600円40,600円
モノクロレーザー50,000円1,800円51,800円

▼結論と解説

一目瞭然ですね。 ライトユーザーの場合、1年後のトータルコストは「標準インクジェット」が圧勝します。

印刷枚数が少ないため、1枚あたりのコスト差(9円や7円)が、年間の金額にすると数千円程度にしかなりません。 それよりも、本体価格の差(2万円や3万円)の方がはるかに大きいため、初期投資の安いモデルを選ぶのが最も合理的な判断となります。

この使い方で高価な大容量インク機やレーザー機を選ぶのは、「たまにしか乗らないのに、燃費の良い高級車を買う」ようなもの。初期投資を回収する前に、製品の寿命が来てしまう可能性が高いでしょう。

ケース2:月間500枚印刷する「ヘビーユーザー」の場合

  • 主な利用者: 小規模オフィス、印刷業務が多いSOHO、士業事務所など
  • 年間印刷枚数: 500枚 × 12ヶ月 = 6,000枚

【年間トータルコスト比較表(ヘビーユーザー)】

方式本体価格(A)年間消耗品代(B)1年後の合計コスト (A+B)
標準インクジェット20,000円60,000円80,000円
大容量インク40,000円6,000円46,000円
モノクロレーザー50,000円18,000円68,000円

▼結論と解説

状況は一変しました。 ヘビーユーザーの場合、1年後のトータルコストは「大容量インク」が圧勝します。

標準インクジェットは、年間のインク代だけで6万円。本体価格の3倍ものコストがかかり、完全に「安物買いの銭失い」となってしまっています。

注目すべきは、大容量インクモデルが、本体価格が1万円高いはずのレーザーモデルよりも、トータルコストで2万円以上も安くなっている点です。これは、1枚あたりのコストがレーザーよりもさらに安い(この例では2円差)ことが、6,000枚という印刷枚数によって大きな差となって現れた結果です。

このシミュレーションから分かる通り、あなたの月間印刷枚数が300枚を超えるあたりから、大容量インクモデルの導入は、経費削減に絶大な効果を発揮し始めるのです。


FAXのインク代・コストを劇的に下げる4つの節約術

最適なハードウェアを選ぶことは、コスト削減の第一歩にすぎません。 日々の「使い方」を少し工夫するだけで、ランニングコストはさらに抑えることができます。 私が実践してきた、プロの節約術を4つご紹介します。

節約術1:「見てから印刷」を徹底する

これは、効果絶大かつ、今日からすぐに始められる最強のテクニックです。 受信したFAXをいきなり紙に出すのではなく、まずは液晶画面で内容を確認し、本当に必要なものだけを印刷する習慣をつけましょう。

私の知人の不動産会社では、毎日送られてくる大量の物件情報FAXのうち、本当に必要なものは3割程度でした。 「見てから印刷」を徹底しただけで、年間の用紙代とインク代が、実に7万円近くも削減できたという実績があります。

特に、広告や間違いFAXは、あなたの会社の経費を使って印刷してあげる義理は全くありません。 「自分のものではない広告を、自腹で印刷している」と考えれば、この機能を使わない手はないはずです。

節約術2:「エコモード(インク節約モード)」を活用する

多くのFAX複合機には、印刷品質を少し落とす代わりに、インクやトナーの消費量を抑える「エコモード」や「インク節約モード」が搭載されています。

  • エコモードが適している印刷物:
    • 社内確認用の下書き資料
    • 個人的なメモ代わりの印刷
    • 内容が確認できれば良い、受信FAXの印刷
  • 通常モードを使うべき印刷物:
    • クライアントに提出する提案書や見積書
    • 契約書などの公式な書類

このように、書類の重要度や提出先によって印刷モードを使い分けるだけで、インク・トナーの寿命を1.2倍〜1.5倍程度に延ばすことが可能です。 ぜひ、お使いの機種の設定メニューを確認してみてください。

節約術3:「PC-FAX送信」を標準の送信方法にする

これは、SOHOや個人事業主の方にとって、特に効果的な経費削減策です。 請求書や見積書など、PCで作成した書類は、「印刷してからFAXする」のではなく、「PCから直接FAX送信」することを、業務の標準フローにしましょう。

これにより、

  • インク代・トナー代 → ゼロに
  • 用紙代 → ゼロに
  • 印刷を待つ時間 → ゼロに

と、コストと時間の両方を削減できます。 さらに、送信したデータはPC内に控えが残るため、ファイリングの手間も省け、ペーパーレス化にも貢献します。 まさに一石三鳥のテクニックです。

節約術4:「互換インク・リサイクルトナー」という選択肢

最後に、少し踏み込んだ選択肢として、メーカー純正品ではない、サードパーティ製の消耗品について触れておきます。

  • 互換インク/トナー: 純正品と互換性を持つように作られた、新品のカートリッジ。
  • リサイクルトナー/インク: 使用済みの純正カートリッジを回収・洗浄し、インクやトナーを再充填したもの。

これらの最大のメリットは、価格の安さです。純正品の半額以下で手に入ることも珍しくありません。 しかし、その安さには相応のリスクも伴います。


【互換・リサイクル品のメリット vs デメリット】

メリットデメリット
◎ 価格が圧倒的に安い× メーカー保証の対象外になる
〇 入手しやすい× 印刷品質が安定しないことがある
〇 環境に優しい(リサイクル品)× ICチップのエラーなどが起きる可能性
× 最悪の場合、プリンター本体の故障原因に

【結論】 私個人の意見としては、ビジネスの安定稼働を最優先するなら、基本的には純正品の使用をおすすめします。 「インク詰まりで大事な請求書が印刷できない」「プリンターが故障して修理に1週間かかる」といったトラブルは、削減できたインク代以上の損害を生み出す可能性があるからです。

もし試す場合でも、信頼できる販売業者から購入し、まずは1本試してみて、印刷品質に問題がないかを確認してから本格的に導入するなど、慎重な判断が求められます。


まとめ:FAXのコストパフォーマンスで選ぶ、おすすめ機種

さて、様々な角度からFAXのコストについて検証してきましたが、最後に結論として、コストパフォーマンスという観点から、具体的なおすすめ機種を目的別に紹介します。

【ライトユーザー向け】初期投資を抑えたいならこの一台

  • 機種例:パナソニック KX-PD350DL
  • コスト評価: シミュレーションの通り、利用頻度が低い場合は、本体価格の安さが最大の武器になります。このモデルは、手頃な価格ながら、基本的な節約機能「見てから印刷」を搭載しており、無駄なコストを抑える意識も身につきます。「持っておく」ことに価値がある使い方なら、これが最も高コスパな選択です。

【ミドルユーザー向け】トータルコストで選ぶならこの一台

  • 機種例:ブラザー MFC-J939DN
  • コスト評価: 月に100枚以上印刷するようになると、大容量インク非搭載モデルとのコスト差は歴然となります。このクラスのモデルは、本体価格とランニングコストのバランスが最も良く、数年単位で見た時に最も支出を抑えられる可能性が高いです。PC-FAX機能も搭載しており、積極的なコスト削減が可能です。

【ヘビーユーザー向け】使えば使うほど得する一台

  • 機種例:エプソン EW-M5610FT
  • コスト評価: 大量の印刷を伴うビジネスでは、1枚あたりのコストが事業収益に直結します。エコタンク搭載機は、その圧倒的な低コストで、印刷という名の「固定費」を「変動費」に近い感覚まで引き下げてくれます。また、モノクロ印刷が9割以上を占めるなら、レーザーの速度とコスト、信頼性は、何物にも代えがたい投資対効果を生み出します。

コスト以外の要素、例えばADFの性能や耐久性なども含めてビジネスFAXを総合的に選びたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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