【エアコン設置で後悔しない】購入前に確認すべき7つのチェックリスト|費用や賃貸の注意点も完全解説

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エアコン設置前に知っておきたい5つのポイントを紹介するビジュアル エアコン

「よし、今年の夏こそ快適に過ごすためにエアコンを買うぞ!」

そう意気込んで家電量販店へ向かい、最新モデルのエアコンを購入。 しかし、いざ設置業者が自宅に来てみると…

「あ、お客さま…このお部屋には専用のコンセントがないので、このままでは設置できません」 「室外機を置くスペースがなくて、追加の金具と高所作業費でプラス2万円かかります」

なんて言われたら、せっかくのウキウキ気分も台無しですよね。

これは、決して他人事ではありません。 エアコン設置では、事前の確認不足が原因で「設置できない」「想定外の高額な追加費用が発生した」といったトラブルが後を絶たないのです。

しかし、ご安心ください。

この記事では、エアコンの設置で後悔しないために、購入前にご自身で確認できる7つの重要なチェックポイントを、具体的な写真や図を交えながら、誰にでも分かりやすく徹底解説します。

この記事を最後まで読めば、

  • よくある設置トラブルを未然に防げる
  • 無駄な追加費用を払わずに済む
  • 自宅に最適なエアコンを選び、スムーズに設置できる

ようになります。

専門的な知識は不要です。メジャーとスマホのカメラさえあれば、今すぐチェックできます。 ぜひ、この記事を「エアコン選びの教科書」として、快適な夏を迎える準備を始めましょう。


  1. エアコン設置の最重要ポイント!「電源・電圧」と専用コンセントの確認
    1. なぜ専用コンセントが必要なの?
      1. チェック方法①:コンセントの形状を見る
      2. チェック方法②:分電盤(ブレーカー)を見る
    2. 100Vと200V、どっちを選べばいい?
    3. 専用コンセントがない!どうすればいい?
  2. エアコン設置後の効率が変わる!「室外機の場所」チェックポイント
    1. 室外機の基本的な設置場所と選び方
    2. 【最重要】風通しとメンテナンススペースの確保
      1. 室外機周りに必要なスペースの目安
    3. 賃貸やマンション特有の「設置制限」に注意!
  3. 【賃貸】エアコン設置は壁の穴がカギ!確認方法と工事不要の代替案
    1. まずは「既存の穴(スリーブ)」を探そう!
    2. 穴がない場合、絶対に「大家さん・管理会社」に確認を!
      1. なぜ穴あけを断られることがあるの?
    3. どうしても壁に穴が開けられない時の救世主
      1. 選択肢①:窓用エアコン(ウィンドウエアコン)
      2. 選択肢②:ポータブルクーラー(スポットクーラー)
    4. 【一目でわかる!】エアコン種類別メリット・デメリット比較表
  4. エアコン設置不可の意外な盲点!室内の「設置スペースと寸法」を要確認
    1. なぜ「あけしろ」が必要なの?
    2. 今すぐメジャーで測ろう!必要な設置スペース
    3. 壁の強度も要確認
  5. エアコン設置費用の目安と相場|「追加工事費」がかかるケースを徹底解説
    1. 「標準工事」と「追加工事」の境界線
      1. よくある追加工事と費用相場(目安)
    2. 損をしないための「事前見積もり」のススメ
  6. Q&A|エアコン設置当日の流れ・立ち会い・雨の日の対応は?
      1. Q1. 工事当日は、どれくらいの時間がかかるの? 立ち会いは必要?
      2. Q2. 工事当日は、どんな準備をしておけばいい? 服装は?
      3. Q3. 雨の日でも工事はできるの?
      4. Q4. 小さな子どもやペットがいるんだけど、注意することは?
  7. まとめ|後悔しないエアコン設置のために!最終チェックリストと次の行動
    1. 【最終確認】エアコン購入前7つのチェックリスト
    2. この記事を読んだあなたが、次にやるべきこと

エアコン設置の最重要ポイント!「電源・電圧」と専用コンセントの確認

エアコン設置で最も重要で、そして最も見落としがちなのが「電源」の確認です。

「コンセントなんて、どれも同じじゃないの?」と思っていると、設置当日に「工事できません」と断られてしまう最大の原因になります。

なぜなら、エアコンは他の家電製品に比べて非常に多くの電力を消費するため、原則として「エアコン専用のコンセント」が必要不可欠だからです。

なぜ専用コンセントが必要なの?

テレビや扇風機のように、テーブルタップでタコ足配線をすると、電力が足りずにブレーカーが頻繁に落ちるだけでなく、最悪の場合、コードが異常発熱して火災につながる危険性があります。

安全にエアコンを使い続けるため、まずはご自宅の設置したい部屋に「エアコン専用コンセント」があるかを確認しましょう。

チェック方法①:コンセントの形状を見る

エアコン専用コンセントは、一般的なコンセントとは少し形が違います。 以下の写真を見比べて、自宅のコンセントを確認してみてください。

【一般的な100Vコンセント】

  • よく見る縦長の穴が2つ並んだ形状です。

【エアコン用100Vコンセント(IL型)】

  • 片方の穴が「IL」を組み合わせたようなL字型になっています。

【エアコン用200Vコンセント】

  • 穴が3つあり、形状も異なります。

チェック方法②:分電盤(ブレーカー)を見る

次に、玄関や洗面所などにある分電盤を確認してみましょう。 たくさんのスイッチが並んでいますが、その中に「エアコン」と書かれた専用のブレーカーがあれば、その部屋には専用回路が来ている証拠です。

もし専用ブレーカーが見当たらない場合は、専用回路がない可能性が高いです。

100Vと200V、どっちを選べばいい?

エアコンには「100V」と「200V」の2つの電圧タイプがあります。 これはパワーの違いで、一般的に広い部屋を冷やすハイパワーなモデル(14畳用以上)は200V電源が必要になります。

畳数の目安電圧タイプ特徴
~12畳用100V一般的な家庭用。パワーは控えめ。
14畳用~200Vパワフルで広い部屋も素早く快適に。電気代は効率的。

「うちはリビングが広いから200Vのエアコンが欲しいけど、コンセントが100V用しかない…」

そんな場合でも、諦める必要はありません。 分電盤まで200Vの電線が来ていれば、簡単な電気工事で100Vから200Vへ切り替えることが可能です。工事費用の目安は2,000円~5,000円程度です。

専用コンセントがない!どうすればいい?

もしエアコン専用コンセントがない場合は、「専用回路増設工事」という電気工事が別途必要になります。

これは、分電盤からエアコンを設置する場所まで、新しく専用の電線を引く工事です。 費用は、壁の中を配線するのか、壁の外をモールで這わせるのか、分電盤からの距離などによって変動しますが、おおよそ15,000円~30,000円程度が相場です。

この工事は「電気工事士」の国家資格を持つ人でなければ行えません。 エアコンを購入する際に、販売店に相談すれば有資格者の業者を手配してくれますので、必ず事前に相談しましょう。

【注記】 電源周りの工事は、感電や火災のリスクを伴う専門的な作業です。無資格でのDIYは法律で禁止されており、大変危険です。必ずプロの電気工事業者に依頼してください。詳しくは、経済産業省のウェブサイトなどで関連法規をご確認ください。


エアコン設置後の効率が変わる!「室外機の場所」チェックポイント

室外機を設置できる場所の比較と注意点を示した図

「室内機のことばかり考えていて、室外機の置き場所を全く考えていなかった…」

これも、非常によくある失敗パターンです。 室外機は、部屋の熱を外に逃がす(冷房時)/外の熱を取り込む(暖房時)という、エアコンの「心臓部」とも言える重要な役割を担っています。

この室外機の設置場所が不適切だと、

  • エアコンが本来の性能を発揮できず、電気代が高くなる
  • 運転音や排気の熱風が原因で、ご近所トラブルに発展する
  • 室外機本体の寿命を縮めてしまう

といった、深刻な問題を引き起こしかねません。 購入を決める前に、必ず室外機をどこに置けるかシミュレーションしておきましょう。

室外機の基本的な設置場所と選び方

エアコン設置における室外機の設置方法には、主に以下のような選択肢があります。 それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自宅の環境に合った場所を選びましょう。

設置方法メリットデメリットこんな場所におすすめ
地面置き最も一般的で安定的。工事費も安い。設置には平らなスペースが必要。戸建ての庭、1階住戸のベランダ
ベランダ置き集合住宅で最も多い。省スペース。避難ハッチの上や避難経路には設置不可。マンションやアパートのベランダ
壁掛け地面やベランダにスペースがない場合に有効。専用の金具と追加工事費が必要。壁の強度も問われる。狭小地、ベランダがない部屋、店舗など
天吊りベランダの床を広く使いたい場合に。専用の金具と追加工事費が必要。見た目が気になる人も。団地や古いマンションのベランダ(天井に吊り金具がある場合)
屋根置き壁掛けもできない最終手段。特殊な金具と高所作業費で高額になりがち。周囲に全くスペースがない戸建てなど

【最重要】風通しとメンテナンススペースの確保

室外機を設置する上で、絶対に守らなければならないのが「スペースの確保」です。 室外機は、前面から熱風を吹き出し、側面と背面から空気を吸い込んで熱交換を行っています。

この空気の流れを妨げてしまうと、「ショートサーキット」という現象が起きます。 これは、室外機が排出した熱い空気を再び吸い込んでしまい、冷却効率が著しく低下する状態のことです。

結果として、部屋はなかなか冷えず、エアコンはフルパワーで運転し続けるため電気代はかさみ、コンプレッサーに負担がかかり故障の原因にもなります。

室外機周りに必要なスペースの目安

  • 前方(吹出口): 障害物まで30cm以上あける
  • 後方(吸込口): 壁まで5cm以上あける
  • 左右(吸込口): 壁まで各10cm以上あける

特に、吹出口の前を植木鉢や物で塞いでしまうのは最悪のパターンです。 また、ベランダに2台の室外機を置く場合、片方の吹出口がもう片方の吸込口に向かないように配置する工夫も必要です。

賃貸やマンション特有の「設置制限」に注意!

集合住宅の場合、管理規約によって室外機の設置場所に制限が設けられていることが多くあります。

  • 「ベランダの手すりの外側には設置してはならない」
  • 「避難ハッチの上や、隣戸との仕切り板の前には設置禁止」
  • 「共用廊下への設置は不可」
  • 「外壁への壁掛け設置は原則禁止」

これらのルールを知らずに工事を進めてしまうと、後から管理会社に指摘され、自費で再工事(移設)を命じられるケースもあります。

賃貸・分譲にかかわらず、マンションやアパートにお住まいの方は、必ず事前に管理規約を確認するか、管理会社に問い合わせておきましょう。


【賃貸】エアコン設置は壁の穴がカギ!確認方法と工事不要の代替案

壁に穴をあける場合の工事可否と賃貸での確認ポイントを示す図

壁掛けタイプのエアコンは、室内機と室外機を「配管」でつなぐ必要があります。 そのため、壁に配管を通すための「穴」が欠かせません。

持ち家の場合は自由に穴を開けられますが、賃貸物件の場合はそうはいきません。 この壁の穴問題をクリアしないと、エアコンの設置は夢のまた夢となってしまいます。

まずは「既存の穴(スリーブ)」を探そう!

新しい物件や、以前にエアコンが設置されていた物件では、あらかじめ配管用の穴(「配管スリーブ」と呼ばれます)が用意されていることがほとんどです。

壁の高い位置に、プラスチック製の丸い蓋がないか探してみてください。 この蓋があれば、基本的には無加工で配管を通すことができるので、大家さんや管理会社との交渉もスムーズに進みます。

穴がない場合、絶対に「大家さん・管理会社」に確認を!

もし専用の穴が見当たらない場合、新たに壁に穴を開ける必要があります。 ここで絶対にやってはいけないのが「無断での穴あけ」です。

賃貸物件は、あくまで「借り物」です。 壁に無断で穴を開ける行為は、契約違反となり、退去時に高額な原状回復費用を請求される可能性があります。

必ず、以下の手順で許可を取りましょう。

  1. 管理会社または大家さんに電話で連絡
    • 「この部屋にエアコンを設置したいのですが、壁に配管用の穴を開けてもよろしいでしょうか?」と正直に聞きましょう。
  2. 許可が出たら、できれば書面で承諾をもらう
    • 後々の「言った・言わない」トラブルを防ぐため、メールや承諾書などで証拠を残しておくと万全です。

最近では入居者の満足度向上のため、穴あけを許可してくれる大家さんも増えていますが、建物の構造上の問題で許可が出ないこともあります。

なぜ穴あけを断られることがあるの?

  • 壁がコンクリート(RC造・SRC造)の場合:
    • マンションなどの頑丈な建物の場合、外壁が建物の強度を支えるコンクリートでできていることがあります。このコンクリート壁に穴を開けるのは、建物の強度や資産価値を損なうため、基本的に不可能です。
  • 壁の中に筋交い(すじかい)や柱がある場合:
    • 木造住宅の場合、耐震性を高めるための重要な柱や筋交いが壁の中に入っています。これらを傷つけてしまうと、建物の安全性が著しく低下するため、穴あけができません。

業者さんは、設置前に壁を叩いたり、専用のセンサーを使ったりして、穴を開けても問題ない場所を探してくれます。

どうしても壁に穴が開けられない時の救世主

大家さんの許可が下りなかったり、建物の構造上穴あけが不可能だったりした場合でも、涼しい部屋を諦める必要はありません。 壁に穴を開けずにエアコン設置を可能にする代替案があります。

選択肢①:窓用エアコン(ウィンドウエアコン)

その名の通り、窓に取り付けるタイプのエアコンです。

  • メリット:
    • 壁の穴あけ工事が不要。
    • 比較的安価で、自分で取り付け・取り外しができるモデルも多い。
    • 引っ越しの際にも持って行きやすい。
  • デメリット:
    • 壁掛けタイプに比べて運転音が大きい。
    • 取り付けられる窓のサイズに制限がある。
    • 窓が完全に閉まらなくなるため、防犯面や隙間風が気になる場合がある。
    • 冷房専用モデルが多く、暖房機能付きは少ない。

書斎や子供部屋など、比較的小さな部屋での使用に向いています。

選択肢②:ポータブルクーラー(スポットクーラー)

キャスター付きで移動できる、置き型の冷風機です。 発生した熱を、付属のダクトを使って窓から排出します。

  • メリット:
    • 工事が一切不要で、購入したその日から使える。
    • 部屋から部屋へ移動させて使える。
  • デメリット:
    • 部屋全体の温度を下げる能力は、壁掛けエアコンに劣る。
    • 本体と排気ダクトが熱を持つため、かえって室温が上がることがある。
    • コンプレッサーを内蔵しているため、運転音が非常に大きい。
    • 定期的にタンクに溜まった水を捨てる必要がある。

あくまで「涼しい風が出てくる扇風機」といった位置づけで、部屋全体を快適な温度に保つのは難しいですが、緊急用や一時的な使用には便利です。

【一目でわかる!】エアコン種類別メリット・デメリット比較表

「壁掛け」「窓用」「ポータブル」の3種類には、それぞれ得意なこと・苦手なことがあります。 あなたのライフスタイルや住環境に最適な一台を見つけるために、以下の比較表でそれぞれの特徴をチェックしてみましょう。

比較項目壁掛けエアコン窓用エアコンポータブルクーラー
冷却パワー★★★★★|部屋全体を素早く快適に★★★☆☆|小部屋向け、十分な冷却力★★☆☆☆|局所的な冷却が得意
静音性★★★★☆|室内はとても静か★★☆☆☆|運転音が気になることも★☆☆☆☆|運転音はかなり大きい
設置の手間★☆☆☆☆|専門業者による工事が必須★★★★☆|自分で設置可能(要作業)★★★★★|工事不要ですぐに使える
初期費用★★☆☆☆|高め(目安: 7万円~)★★★★☆|安い(目安: 4万円~)★★★★☆|安い(目安: 3万円~)
電気代★★★★☆|省エネで効率的★★☆☆☆|割高になる傾向★☆☆☆☆|効率が悪く高くなりがち
暖房能力★★★★★|メイン暖房としてパワフル★☆☆☆☆|非対応か簡易的な機能★☆☆☆☆|ほとんど冷房専用
おすすめの人✅ 年間を通して快適に過ごしたい人✅ 賃貸などで工事ができない人✅ 一時的・局所的に使いたい人

※費用はあくまで一般的な目安であり、製品のグレードや工事内容によって変動します。


エアコン設置不可の意外な盲点!室内の「設置スペースと寸法」を要確認

エアコン設置前に必要な高さや横幅のスペースを示すイメージ

「設置したい場所に、ギリギリエアコンが収まりそう!」

そう思って購入したら、「上下左右のスペースが足りず、取り付けられません」と言われてしまうケースも少なくありません。

エアコンの室内機は、ただ壁にピッタリと取り付ければ良いわけではなく、効率的な運転と将来のメンテナンスのために、本体の周囲に一定の「あけしろ」と呼ばれる空間が必要なのです。このスペース確認こそ、スムーズなエアコン設置の秘訣です。

なぜ「あけしろ」が必要なの?

  • 吸気のため: 室内機は、本体の上部から部屋の空気を吸い込み、冷やしたり温めたりして正面から吹き出します。上部の隙間が狭いと、空気を効率よく吸い込めず、性能が低下してしまいます。
  • メンテナンスのため: 将来、フィルター清掃や内部クリーニング、修理を行う際に、作業員が工具を入れたり、カバーを外したりするためのスペースが必要です。
  • 取り付け作業のため: 設置業者が、室内機を壁の据付板に引っ掛ける作業スペースとしても、この隙間は欠かせません。

今すぐメジャーで測ろう!必要な設置スペース

購入したいエアコンのカタログやメーカーサイトで「据付寸法図」を確認し、ご自宅の設置予定場所を実測してみましょう。以下のポイントを参考にしてください。

  • 上方向のスペース
    • 室内機の上端から天井まで、最低でも5cm以上の隙間が必要です。
    • (理想は10cm以上あると、空気の循環がよりスムーズになります)
  • 左右方向のスペース
    • 室内機の両端から壁や柱まで、それぞれ5cm以上の隙間が必要です。
  • 【特に注意】見落としがちな障害物
    • カーテンレール: 窓の上に設置する場合、エアコンの本体や配管がぶつからないか?
    • 梁(はり): 天井から出っ張っている部分が邪魔にならないか?
    • 鴨居(かもい): 和室のふすまや障子の上にある木枠に干渉しないか?

壁の強度も要確認

室内機は10kg~15kg程度の重さがあります。石膏ボードの壁に取り付ける場合は、ボードの裏にある「間柱(まばしら)」や「胴縁(どうぶち)」といった下地材にしっかりとネジを固定する必要があります。下地がないスカスカの壁には設置できません。(通常、業者が専用のセンサーで確認します)


エアコン設置費用の目安と相場|「追加工事費」がかかるケースを徹底解説

標準設置と追加工事の内容と費用差を説明する図解

エアコンの価格を見ると、「標準取付工事費込」や「工事費無料!」といった魅力的な言葉が並んでいます。 しかし、この言葉を鵜呑みにしてはいけません。

多くの場合、何らかの「追加工事」が必要になり、最終的な支払額が数万円高くなることは珍しくありません。この追加費用を把握することが、賢いエアコン設置計画の第一歩です。

「無料だと思っていたのに、当日になって次々と追加料金を請求された…」

そんな不満を抱かないためにも、「標準工事」と「追加工事」の違いを正しく理解し、自分の家に必要な工事を予測しておくことが重要です。

「標準工事」と「追加工事」の境界線

「標準工事」とは、最も基本的で追加作業が発生しない、いわば「理想的な設置環境」で行う工事のことです。

【標準工事に含まれることが多い内容】

  • 配管パイプの長さ:4mまで
  • 配管用の穴:すでに開いている
  • 室外機の設置場所:地面置き、またはベランダ置き(作業スペースが確保できる場合)
  • 専用コンセント:設置場所にすでにあり、電圧・形状も適合している
  • 室外機と室内機の設置階:同じ階

これに対して、一つでも条件から外れる作業が発生した場合、それが「追加工事」として別途費用がかかります。

よくある追加工事と費用相場(目安)

追加工事の種類内容費用相場(目安)こんな時に必要
配管延長標準の4mを超える長さの配管が必要な場合。3,000円~/m室内機と室外機の設置場所が離れている場合。
化粧カバー(室外)配管をプラスチック製のカバーで覆い、見た目を整え保護する。10,000円~(2m基本セット)見た目をスッキリさせたい。配管の劣化を防ぎたい。
化粧カバー(室内)室内の配管をカバーで覆う。8,000円~室内機の横からすぐ穴が開けられず、配管が室内を這う場合。
高所作業2階の壁に室外機を設置するなど、ハシゴを使う危険な作業。10,000円~1階に室外機を置くスペースがなく、2階の部屋に設置する場合。
室外機の特殊設置壁掛け、屋根置き、天吊りなど、専用の金具を使う設置。15,000円~+金具代地面やベランダに設置スペースがない場合。
専用回路増設工事エアコン専用のコンセントを新しく設置する。15,000円~30,000円設置場所に専用コンセントがない場合。(前述)
コンセント交換・電圧切替既存のコンセントの形状交換や、100V⇔200Vの切り替え。3,000円~8,000円購入したエアコンとコンセントの形状や電圧が合わない場合。
隠蔽(いんぺい)配管すでに壁の中に配管が埋め込まれている物件での接続作業。10,000円~デザイン性の高いマンションなどで採用されている。工事が複雑。
既設エアコン取り外し古いエアコンを取り外す作業。5,000円~エアコンを買い替える場合。
リサイクル料金古いエアコンを法律に基づき処分するための費用。990円~+収集運搬料取り外したエアコンを処分する場合。(家電リサイクル法)

※上記はあくまで一般的な目安です。業者や現場の状況によって金額は大きく変動します。

損をしないための「事前見積もり」のススメ

当日になって想定外の費用に驚かないためには、購入前に「事前見積もり」を依頼することが最も確実な方法です。

多くの家電量販店や工事業者では、無料で自宅まで来て設置環境を確認し、総額でいくらかかるのかを正確に見積もってくれます。

見積もりを依頼する際は、以下の点をチェックしましょう。

  • 見積書の内訳が詳細に書かれているか?(「追加工事一式」ではなく、何にいくらかかるか明確か)
  • 担当者の説明は丁寧で分かりやすいか?
  • 追加工事が発生する可能性について、事前に説明があるか?
  • 複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」をすれば、価格やサービスを比較検討でき、より納得のいく業者選びができます。

Q&A|エアコン設置当日の流れ・立ち会い・雨の日の対応は?

エアコン設置工事の当日の流れをわかりやすく描いた図解

事前の準備が万全でも、エアコン設置の工事当日のことは何かと不安なもの。 ここでは、よくある質問にお答えし、当日の流れをスムーズにするためのポイントをご紹介します。

Q1. 工事当日は、どれくらいの時間がかかるの? 立ち会いは必要?

A1. 時間は1時間半~3時間程度、立ち会いは必須です。

標準的な工事であれば、おおよそ1時間半から2時間程度で完了します。 専用回路の増設や、室外機の特殊な設置など追加工事がある場合は、3時間以上かかることもあります。

また、工事中の立ち会いは必須です。 理由としては、

  • 設置場所の最終確認(もう少し右、もう少し上、など)
  • 予期せぬ問題が発生した際の判断(柱があって穴が開けられない、など)
  • 作業完了後の動作確認と、リモコンの操作説明を受けるため
  • 防犯上の観点

などがあります。最初から最後まで付きっきりでいる必要はありませんが、何かあった際にすぐに対応できる状態で在宅しておきましょう。

Q2. 工事当日は、どんな準備をしておけばいい? 服装は?

A2. 作業スペースの確保と、汚れても良い服装がおすすめです。

業者がスムーズに作業できるよう、事前に以下の準備をしておくと大変喜ばれます。

  • 室内機設置場所の周辺: 家具や荷物を移動させ、脚立を置けるスペースを確保しておく。
  • 室外機設置場所の周辺: 物干し竿や植木鉢、自転車などを片付けておく。
  • 搬入経路の確保: 玄関から設置部屋までの廊下などに、物を置かないようにする。

壁に穴を開ける際は、ホコリが舞うことがあります。業者は養生シートで保護してくれますが、念のため近くにあるテレビやパソコンには、布などをかけておくと安心です。

ご自身の服装は、動きやすく、多少汚れても気にならないラフな格好が良いでしょう。

Q3. 雨の日でも工事はできるの?

A3. 小雨程度なら決行されることが多いですが、状況によります。

基本的に、小雨程度であれば工事は可能です。 業者は、室外機の電装部品に雨水が入らないよう、細心の注意を払って作業を行います。

ただし、大雨、強風、雷などの荒天の場合は、安全上の理由から延期になることがあります。 特に、高所作業や屋根置き作業は危険度が格段に上がるため、中止になる可能性が高いです。

最終的な判断は工事業者が行います。天候が怪しい場合は、当日の朝に業者から連絡が来ることが多いですが、不安な場合はこちらから問い合わせてみましょう。

Q4. 小さな子どもやペットがいるんだけど、注意することは?

A4. 安全のため、作業中は別の部屋で待機してもらうのがベストです。

工事中は、電動ドリルなどの大きな音がしたり、作業員が頻繁に出入りしたりします。 また、床には工具や部材が置かれ、感電やケガのリスクもゼロではありません。

小さなお子さまやペットにとっては、普段と違う環境がストレスになったり、危険なものに興味を持って近づいてしまったりする可能性があります。

安全を第一に考え、工事中はなるべく別の部屋で過ごしてもらうようご協力をお願いします。


まとめ|後悔しないエアコン設置のために!最終チェックリストと次の行動

エアコン設置前に確認すべき5つのポイントをまとめた図

お疲れさまでした。 ここまで読んでいただければ、エアコン設置で失敗する可能性は限りなく低くなったはずです。

最後に、これまで解説してきた重要なチェックポイントを、最終確認のためのチェックリストにまとめました。 エアコンを購入する前に、このリストを片手に、ぜひご自宅をチェックしてみてください。


【最終確認】エアコン購入前7つのチェックリスト

  • □ 1. 電源の確認
    • [ ] 設置したい部屋に「エアコン専用コンセント」はあるか?
    • [ ] コンセントの電圧(100V/200V)と形状は、欲しいエアコンに合っているか?
    • [ ] 専用コンセントがない場合、分電盤に空きはあるか?(要・業者確認)
  • □ 2. 室外機の場所
    • [ ] 室外機を置くための、平らで安定したスペースはあるか?
    • [ ] 前後左右に、運転効率を保つための十分な空間(あけしろ)を確保できるか?
    • [ ] 吹出口からの熱風や音が、隣家に迷惑をかけない位置か?
    • [ ] (集合住宅の場合)管理規約で禁止された場所ではないか?
  • □ 3. 壁の穴
    • [ ] 既存の「配管用スリーブ(穴)」はあるか?
    • [ ] (賃貸の場合)穴がない場合、大家さんや管理会社から穴あけの許可は得られたか?
    • [ ] 穴あけ不可の場合、窓用エアコンなどの代替案を検討したか?
  • □ 4. 室内のスペース
    • [ ] 室内機の上下左右に、必要な設置スペース(あけしろ)はあるか?
    • [ ] カーテンレールや梁、鴨居などが設置の邪魔にならないか?
  • □ 5. 費用の見積もり
    • [ ] 「標準工事」以外に、どんな「追加工事」が必要になりそうか予測したか?
    • [ ] (特に不安な場合)購入前に「事前見積もり」を依頼したか?
  • □ 6. 当日の準備
    • [ ] 工事当日は、立ち会いができる時間を確保したか?
    • [ ] 室内機・室外機の作業スペースや、搬入経路は確保できそうか?
  • □ 7. 信頼できる相談先
    • [ ] 不明な点は、家電量販店の販売員や専門の工事業者に相談する準備はできているか?

この記事を読んだあなたが、次にやるべきこと

  1. 【STEP1】上のチェックリストを使って、自宅の設置環境を調べる。 メジャーとスマホのカメラを手に、一つひとつ確認していきましょう。不安な箇所は写真を撮っておくと、後で相談する際に便利です。
  2. 【STEP2】(賃貸・マンションの場合)大家さんや管理会社に連絡する。 室外機の設置場所や、壁の穴あけについて、必ず事前に許可を取りましょう。
  3. 【STEP3】家電量販店や工事業者に相談し、見積もりを取る。 STEP1で調べた情報をもとに、専門家に相談します。複数の業者から見積もりを取ることで、より安心して任せられる依頼先を見つけることができます。

エアコンの設置は、決して安い買い物ではありません。 しかし、事前のほんの少しの手間と知識があれば、トラブルや余計な出費をなくし、何年にもわたって快適な空間を手に入れることができます。

この記事が、あなたの後悔しないエアコン選びの一助となれば幸いです。

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